the road to trust

技術部 主任
2012年度入社

K.S

turning point
My Turning Point 1

約10名のメンバーを率いる
開発リーダーへの任命

大学で経営工学を学んでいた私が当社を選んだ理由は、早い段階で上流工程に入りプロジェクトの中核に近づける環境に惹かれたからでした。そうした仕事に挑戦する機会が訪れたのは、想像していたよりもずっと早く、入社3年目のことです。開発リーダーとして、10名ほどのメンバーを取りまとめるという責任ある仕事を任せてもらうことができました。私が所属するチームが扱うのは、三井住友信託銀行の会計勘定などを処理する「勘定系システム」。数ある銀行システムの中で最も重要な役割を持つ、まさにコアシステムです。この勘定系システムは、他行と振込などの為替取引を行う際、各銀行の橋渡しをする「全銀センター」に接続しています。この接続に必要となるサーバーの老朽化に伴いスタートしたのが、これを新しいハードウェアに更改するプロジェクト。私の役目は、新しい接続システムに必要となるスペックを試算してハードウェアの要件を定義し、その要件を満たす設計を行うこと。銀行の勘定に関わる重要な基盤だけに、かつてない責任を感じながら仕事に臨みました。

My Turning Point 2

初めてのリーダー業務を
通じて得られた大きな成長

リーダー経験のなかった私がこのプロジェクトにおいて最も苦心したのは、「必ずスケジュール通りに完遂させる」こと。サーバーを更改する日程ははじめから明確に決まっていたため、スケジュール管理には常に気を配っていました。初めての本格的なリーダー業務を通じて学んだことも、少なくありません。そのような中で最も大きな成長と実感しているのは、「俯瞰する力」が身についたことです。リーダーは、一作業者だった頃のように近くの物事だけを見ていては務まりません。鳥が上空から地上を見渡しながら獲物を探すように、常に高い視点からプロジェクト全体を見渡し、何か問題があれば素早く対処する必要があります。そうした視点に徹することで、約10名のメンバーをまとめ、無事スケジュール通りにサーバーを更改することに成功しました。プロジェクト推進中は予期せぬ事態に見舞われることもありましたが、メンバーの迅速な対応もあり、支障が生じるまでには至りませんでした。こうした経験からも、プロジェクトを俯瞰すると同時に、隅々まで細かい検証を怠らないことの大切さを学べたように思います。

My Turning Point 3

チームを効果的にマネジメントし
新たな価値を生み出す

現在、私は引き続き全銀センターと三井住友信託銀行をつなぐ接続システムの開発に携わっています。全銀センターはこれまで限定的だった稼働時間を24時間365日化することが決まっており、三井住友信託銀行側のシステムも24時間化に対応するため更改が進められているのです。私は今もリーダーとしてメンバーの管理に取り組んでいますが、3年目で大仕事を任せてもらえた経験を活かし、以前にも増して効果的なマネジメントができていると感じています。どれだけ頑張っても一人でできる仕事は限られますが、複数のメンバーを効果的にマネジメントすれば、人数以上の力を引き出すこともできる。そうした「付加価値」をチームで生み出せたとき、私は大きな達成感を得られます。そのために必要なものは、やはりかつて学んだ「俯瞰する力」。自分一人の目線にこだわらず、メンバーそれぞれの視点に立ち、それらを総合することではじめて課題や解決策が見えてきます。今後の目標は、「長く携わった接続システムの知識をさらに深めつつ、それを活かして新たな領域に挑んでいくこと」。いずれは銀行のコアシステムである勘定系システムそのものの開発にも、挑戦してみたいと考えています。

Message

金融×ITの世界に限ったことではないかもしれませんが、仕事においては「自分の頭で考える」「俯瞰して物事を見る」ということが大切です。学生時代の活動の中でも、教授や先輩にすぐ答えを求めるのではなく、まずは自分なりに考え、それを伝えた上で意見を仰ぐようにすれば、より多くの情報や協力を得られると思います。そうした積極的な姿勢さえあれば、金融やITの知識がなくても大丈夫。当社は人をとても大切にする会社で、教育制度も整っていますし、意欲さえあれば若くても大きな仕事を経験できるチャンスがあります。自発的に働きたい、早い段階でリーダー業務にチャレンジしたいという方には、恵まれた職場だと思います。