PROJECT業務系プロジェクト

PROJECT

プロジェクト01

Fintech-オープンAPIシステムの構築

開発部 T.M

銀行法の改正に伴い、オープンAPIの公開に向けた
Web APIの開発プロジェクトが始動

銀行法が改正されたことにより、Fintech企業との接続に向けた体制整備が急務に。このプロジェクトは、オープンAPIを公開することでFintech企業と連携した新サービスを創出するために始動しました。ミッションは、個人のお客さまを対象としたバンキング業務(残高照会等)のWeb APIを公開するための基盤やシステムを構築し、Fintech企業が提供するアプリと連携すること。銀行のシステム仕様や新たな事務運用・今後の展望等とFintech企業の要望を意識しながら多くのステークホルダーとすり合わせを行い、機能を構築・提供していくスタイルです。システム開発そのものについては、過去の経験や優秀なプロジェクトメンバーに恵まれたこともあり、苦労した印象はあまりありません。ですが、銀行関係者のみで行うプロジェクトが当たり前だった私たちにとって、Fintech企業の文化や価値観、仕事スタイルには戸惑うことが多くありました。そこで試行錯誤しながらプロジェクトの進め方を徐々に改善し、足並みが揃うようになり、スタートから2年かけてプロジェクトは完了。私自身は現在別部署へ異動となりましたが、構築したシステムが現在も新たなサービス創造に活用されているという話を聞き嬉しさを感じています。

プロジェクトリーダーとして、30名のメンバーをけん引

サーバ構築からアプリ開発・リリースまで横断的なシステム開発に関与。プロジェクトの立ち上げ時は5名程度でしたが、ピーク時には30名に至る規模をリーダーとしてけん引しました。立ち上げから完了に至るまでユーザー・ベンダー・Fintech企業と密な関わりを重視しながら、ゴールへ向けては課題の解消・曖昧さを潰していくことを特に意識しました。文化の異なる企業間でも明確に意図が伝わるようコミュニケーションを工夫したり、ステークホルダーがいつでもテストできるように24時間利用できる環境を用意したりなど、このプロジェクトならではの経験が多く、私自身にとって大きな財産となっています。
また、外部企業と共創するプロジェクト自体が当社では珍しかったこともあり、貴重な経験を得てもらうため入社1年目の社員にも複数名参加してもらい、製造からテスト工程まで実施してもらった点も印象深いです。プロジェクトを推進する中では失敗もありましたが、リリース後には障害は無く、品質の高いシステムをメンバー全員の活躍で構築できたことが、プロジェクトメンバー全員の自信へ繋がっていることを確信しています。

プロジェクト02

三井住友信託銀行の全パソコン2万台を更改し、
最先端クラウド技術も検討する4か年計画

技術部 M.M

全銀行職員が使用するシステムを、より安全に、より便利に

三井住友信託銀行の全職員が利用するパソコンは約2万台。認証基盤、メール基盤、ウイルス対策等のインフラを担うサーバーは合計約90台あります。こうしたハードウェア、ソフトウェアはいずれも2011年前後に構築されたものであり、老朽化を迎えています。そこで、これらを全面的にリニューアルするプロジェクトがスタートしました。全銀行職員が利用するパソコンだけにミスは許されませんが、過去と同じシステムを踏襲するだけでは時代の流れに対応することはできません。コストを増大させずに、より速く、正確に動くシステムを実現し、職員の業務をサポートすることが私たちのミッション。そこで今回のプロジェクトでは、「従来と同様の保守的なシステムを採用するのではなく、時代のニーズに適応した最善のシステムを新しく模索しよう」という方針が採用されました。

慎重に研究を重ねつつ、先端技術の導入を検討

従来のシステムにおいて最大の課題の一つとされているのが、サーバー容量の圧迫です。当社では基幹サーバーを自社内のデータセンターに設置しているのですが、過去データの保全管理など、求められる要件の変化に伴って使用するデータ量が爆発的に増加しているのです。そこで検討しているのがクラウドの導入です。クラウドならデータ容量の増加に対して柔軟に対応することができ、さらに自社でサーバーマシンを持つコストを抑える効果も期待できます。ただし、セキュリティ面も含め万全の状態で導入するには、引き続き慎重に技術研鑽を重ね検討を続ける必要があるでしょう。4年がかりのシステム更改は、近年のプロジェクトでは最大規模と位置付けられています。全銀行職員がより効率的に、より安心して業務に取り組める環境に向け、着実にプロジェクトを推進していきたいと思います。

プロジェクト03

勘定系システムに繋がる
専用端末を刷新する一大プロジェクト

開発部 Y.S / O.M

信託銀行の次世代店舗モデルへの対応

O.M

目まぐるしく時代が変化する中でも、長く銀行業務の裏側を支えていた勘定系システム。三井住友信託銀行が信託型次世代店舗への転換をスタートする中で、勘定系システムに接続する高価な専用端末を汎用端末へと移行することが重要なミッションでした。また汎用端末への移行に合わせ、営業店の事務作業に沿った機能の最適化や帳票電子化といった業務改善を実現するために立ち上がったのがこのプロジェクトです。刷新するとは言え、それまでできたことは当然できるように設計することが基本軸。ユーザーである銀行担当者とは、些細なことでも協議を重ねて取り組みました。

Y.S

銀行業務の根幹を担う勘定系システムと繋がる専用端末は、銀行にとって最重要システムの一つ。システム障害が発生した場合には、銀行を利用されるお客様に多大なご迷惑をお掛けすることになります。そのため、安全・確実なシステムリリースを実現するために3年以上の開発期間をかけ、我々が所属する部署だけでも100名以上がこのプロジェクトに参画。20以上の業務システムやベンダーにも協力をいただきながらプロジェクトを推進しました。O.Mはこのプロジェクトの中心として立ち上げ時から参画し、取りまとめ役として活躍してもらいました。

ユーザーとの連携を密に、
足並みを揃えたプロジェクト推進をリード

O.M

現在の三井住友信託銀行という姿になるまでの銀行統合の歴史の中で、勘定系システムも幾度かの統合や更改が行われています。そのため、まずは予想以上に複雑化していたシステムの解析に充分に時間を掛けました。その理解が深まった後は、実際にシステムを利用するユーザーとしっかり接点を持つことを重要視。例えば、事務フローを提示していただき、それを踏まえて確度の高い改善提案が行なえるように密な繋がりを意識していました。また、長期間のプロジェクトだったため並行するプロジェクトも多く、常に連携しながらテストや移行作業を推進し、金融サービスに求められる高い品質を確保。これらの取り組みを通して、私自身も高い視点と広い視野を得て大きく成長を果たせたと思います。

Y.S

関係者や関連システムが多かったこのプロジェクトを成功させるためには、部署間の密な連携や、他部署と協働しながらテストや移行作業を進めることが重要でした。当社は「開発」「基盤」「運営」とのシステム開発~保守運用に必要な全ての部門を保有しており、それぞれに優秀なメンバーが在籍しています。今回のプロジェクトでは、各部署のメンバーが社内で密に連携し、お互いをサポートし合う“組織”としての強さがあったことが無事にリリースまで辿り着けた勝因だと感じています。
このプロジェクトへの参画を通して、三井住友信託銀行が進める信託型次世代店舗への転換に貢献出来たことをメンバー全員が誇りに感じていると思います。