the road to trust

技術部 マネージャー
2005年度入社

M.J

turning point
My Turning Point 1

金融システムを手掛ける
誇り高き仕事に惹かれて

私は大学の情報工学科を卒業後、あるシステム会社に就職しました。そこでは長らく通信会社のシステム開発に携わっていたのですが、あるとき協力会社の一員として三井住友信託銀行のシステム構築プロジェクトに参加することに。そこで初めて金融システムの開発を経験し、その魅力を知ったのです。ミスが許されない金融システムは、他のシステム開発と比べて求められる品質や技術レベルが圧倒的に高い。妥協や甘い考えは許されず、作業の慎重さ、セキュリティの厳重さなどに驚かされました。そして最も印象的だったのが、現場で働いている技術者のモチベーションの高さ。自分たちの手で銀行のシステムを築き、守っているという誇りを持って業務に集中しているメンバーの姿を見ていて、「自分もこの会社で力を試してみたい。もっと技術者として成長したい」と考えるようになり、当社へ入社しました。入社後は現在に至るまで技術部に所属し、銀行のシステムを支えるサーバーなどのインフラ構築・補修に携わっています。

My Turning Point 2

大規模システムの全面更改を
リーダーとして推進

基盤技術者として転機を迎えたのは入社して3年ほど経ったころ。銀行で使われている大規模な決済系システムの保守期間が切れることを機に、全面的な更改を行うことになったのです。私はこのシステム基盤の更改をリーダーとして担当することになりました。プロジェクトにおけるミッションは、安定的にシステムを運用できる基盤作り。しかし、安定運用だけを目標に既存のシステムを踏襲するのでは進歩がありません。「既存のシステムを超える、新しい機能を備えた基盤を作りたい」というのが、顧客である銀行の担当者と我々技術者の共通した思いでした。中でも特に苦心したのが、当時銀行システムではまだ珍しかったシステムの仮想化。一台のサーバーの内部を論理的に区切り、複数の業務システムを動かすという仕組みです。仮想化が実現すれば、サーバー内のCPUやメモリといったリソースをより効率的に使えるようになります。こうした新しい技術を手探りで取り入れる難しさに加え、リーダーとしてスケジュール通りにプロジェクトを進めなければならないという責任ある仕事でしたが、前向きなメンバーに助けられ無事に完遂することができ、技術者としてもリーダーとしても大きく成長できたと実感しています。

My Turning Point 3

最高のスキルとモチベーションを
併せ持つチームづくりへ

現在、私はマネージャーとして約30名のメンバーを率い、プロジェクトを管理する立場にあります。私がマネージャーとして重視しているのは、働きやすい環境づくり。メンバーが高いモチベーションを保ち、自身のスキルを能動的に伸ばして、発揮できる環境を目指しています。そのために、働き方改革の流れに沿い時間外労働を減らすことはもちろん、彼らにやりがいのある仕事に取り組むチャンスを用意したい。ちょうど私がかつて担当したシステム更改プロジェクトのように、「新しい技術を自分たちの意志で取り入れ実現できる」業務に、どんどん挑戦してほしいのです。もちろん、そうした難しい仕事には苦労がつきもの。メンバーをバックアップし、安心して新しいことにチャレンジできる環境を作っていきたいと思っています。今の私のやりがいは、部署のメンバーたちのモチベーションが上がり、仕事で高い成果が生まれるのを見ること。システムを決定する最上流のフェーズから基盤構築に参画できる、当社の技術者ならではの面白さを、多くのメンバーと共有していきたいと考えています。

Message

就職活動は大変だと思いますが、会社に入ることがゴールではありません。大切なのは、会社に入って何を学び、成長し、実現していくか。金融×ITの世界は日々成長しているので、新しい知識・技術を積極的に吸収し、活用したい人にとっては、とても恵まれた環境だと思います。私が専門とする基盤の世界でいえば、今後クラウドが積極的に取り入れられ、サーバー環境大きく変革していきます。また、従来人手で行ってきた基盤運用業務をAIで自動化することも考えられます。銀行のシステムは高い信頼性が求められるため、保守的な技術にとどまりがちと認識されていますが、当社には現場の技術者が自らのアイデアを提案し、前例のない技術的なチャレンジを実現できる風土があります。